サラエボ県は、人口約41万人(人口センサス、2013年)を有するボスニア・ヘルツェゴビナ国最大の県である。同県では、バス、トラム、トロリーバス、フィーダー路線のミニバスにより形成される公共交通ネットワークがサラエボ県内の旅客交通の約30%を分担し、市民生活の基盤となっている。しかしながら、近年、公共交通のサービスレベルが低下し交通渋滞が悪化していることから、サラエボ県の公共交通サービスの向上を目的とする「サラエボ県公共交通管理及び運営能力強化計画策定プロジェクト」を2020年10月より実施している。