ヨルダンは29歳以下の人口が全人口の70%を占め、年齢の中央値は21.8歳という若年層の多い国である。ヨルダン統計局によると、2016年第2四半期の20歳から24歳の失業率は33.3%と非常に高い。また、ILOが2014年に実施した調査によると、ヨルダンの若年層の失業率は世界平均の約2倍であり、若年層の雇用問題の解決に向けた取り組みが急務である。「アラブの春」が広がった遠因には失業問題があると言われており、周辺各国が内戦やイスラム過激派の台頭などにより不安定化している現在、若年層の失業は同国のみならず中東地域において重要かつ喫緊の課題である。
この問題に対し中心的な役割を担っ…