研修病院の評価基準を開発する活動が実施されました

2018年11月22日

2018年11月15~21日、医学教育の専門家である国立国際医療研究センター病院医療教育部門 村岡 亮医師を短期専門家として迎え、研修病院の評価基準を開発する活動が実施されました。

モンゴルにおける研修病院の指定基準は大臣令で定められていますが、研修病院における研修の質や研修医の満足度を評価する基準の開発が必要とされていました。良い研修病院には良い研修医が集まり、良い医師が育ちます。プロジェクトでは、研修病院の改善につなげるための評価基準の開発を支援してきました。

今回は、保健開発センターの担当者たちとともに、昨年開発された原案を参考に、モンゴルの現状に合わせた評価基準に仕上げました(図1)。同時に、評価結果を保健省に報告するための報告書のフォーマットも開発しました。その後、モンゴル精神病センターにて、パイロット評価を実施しました(図2)。評価結果は報告書の形にまとめ、保健省専門官たちに報告する機会も設けました(図3)。また村岡専門家からは、研修病院評価における国の役割、評価を改善につなげるための制度づくりも重要であることを説明していただきました。

プロジェクトでは、今後は、この評価基準が国の標準となるよう、保健省の担当者たちと協議を進めていく予定です。引き続き、必要な支援を続けたいと思います。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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図1.村岡医師とともに評価基準を開発している保健開発センターの担当者たち

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図2.パイロット評価をしている様子

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図3.保健開発センターの担当者から保健省専門官たちへ説明している様子