総合診療研修で用いられる、産婦人科研修マニュアルの原案が完成しました

2019年1月19日

2019年1月18日、約2週間の活動期間を経て、産婦人科マニュアルの原案が完成したことを受け、活動報告会が実施されました。

プロジェクトでは、2018年9月に大原医師(国際医療研究センター国際医療協力局・小児科専門医)、2019年1月初めから赤羽医師(国際医療研究センター国際医療協力局・産婦人科専門医)の協力を得て、オルホン県地域診断治療センター(RDTC)の医師たちとともに、総合診療医のための研修マニュアルの作成を支援してきています(2018年10月18日、11月13日、2019年1月8日プロジェクトニュース参照)。これらの活動は、国際医療研究センター国際医療協力局の資金また人材を活用して行われています。

マニュアル作成には、オルホン県RDTCのすべての産婦人科医が、忙しい業務の合間を縫い、5回の編集会議に参加してくれました。総合診療医育成のためのカリキュラムに準拠し、地域で診療する総合診療医に必要とされる産婦人科領域の知識を、モンゴル国内で利用されている各種ガイドラインなどとも照らし合わせて作成しました。そして、総合診療医が現場で利用することを意識したマニュアルを仕上げることができました。

報告会では、赤羽医師からマニュアル作成の経緯が説明され、ワーキンググループの代表であるShurungerel医師から、マニュアルの構成や内容について、説明されました。「活動開始時には、自分たちがこのようなマニュアルを完成させることができるとは思っていなかったけど、みんなで議論を重ね、力を合わせることで、良いものができた」とメンバーが発言してくれました。

小児科の研修マニュアルは、保健省専門委員会により、総合診療研修で用いる標準マニュアルとして承認を受けました(2019年1月8日プロジェクトニュース参照)。プロジェクトでは、今回完成した産婦人科研修マニュアルも保健省専門委員会で承認され、すべての総合診療研修を受ける医師たちに利用してもらえるマニュアルに仕上げることができるよう、支援を続けたいと思います。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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活動報告会にて

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産婦人科マニュアル作成ワーキンググループのメンバーたち(前列中央が赤羽医師)