(1)現状と課題
ミャンマーの公衆衛生上の重要課題として死亡率および罹患率ともに上位を占めていたマラリアは、外部からの支援が増加した2010年以降著しい減少を見せ、2015年を前にミレニアム開発目標におけるマラリア感染数低減目標に到達することができました。しかし、ミャンマーの地理的特性や社会的問題、マラリア対策の体制構築の遅延等が要因となり、メコン地域においては、いまだ、死亡・罹患ともに最も多い状態にあります。
そのような状況の中、2014年第9回東アジア首脳会議において、2030年までのミャンマーを含むアジア・太平洋地域におけるマラリアの排除が採択され、ミャンマー政府もその目…