ネパールはプレート衝突帯に位置しており、山岳地形の形成と巨大地震の発生という地質学的なリスクを日本同様に抱えている国である。首都カトマンズ(人口約100万人)の位置するカトマンズ盆地は過去、大きな地震災害が度々発生しており、1934年のビハール地震(マグニチュード8.4)では、カトマンズ盆地の建築物のうち約20 %が破壊され、9,040人の死者を出し、2011年9月18日にはインドを震源とするシッキム地震(マグニチュード6.9)により、市内で7名の死者、136名の負傷者が発生した。
ネパールNational Seismological Centreの観測データによれば、201…