タジキスタンは、妊産婦死亡率が44/10万出生とキルギスやトルクメニスタンに次いで高く、また、5歳未満児死亡率は47.7/1000出生、乳児死亡率は40.9/1000出生、新生児死亡率は21.9/1000出生、中央アジアでは、トルクメニスタンに次いで高い(World Health Statistics 2015)。
国内で最も人口の多い州であるハトロン州は、1990年代の内戦の影響で医療従事者の流出や医療施設インフラの悪化等により、深刻な医療サービス提供能力の低下に見舞われ、その結果、2012年の人口動態保健調査(DHS)によると5歳未満児死亡率が61/1000出生、乳児死亡…