タジキスタンでは、安全な水を利用する人口の比率が国全体で73.8%、都市部で93.1%、農村部では66.7%に留まっていた(2015, UNICEF/WHO Joint Monitoring Programme)。なかでも、ピアンジ県、ハマドニ県が位置するハトロン州は、約300万人の州人口のうち約8割が農村部に居住し(2014, タジキスタン国家統計局)、安全な水を利用する人口の比率も47%と低い水準に留まっていた(2013, JICA)。この原因として、旧ソ連時代に建設された給水施設の老朽化、独立後の不十分な維持管理が挙げられている(2009, JICA)。また給水水質にも課題を抱え、ハトロ…