1980年代後半から急速に経済成長を遂げたタイは2012年に中進国入りを果たし、その後も堅調な経済成長を続けている。一方、経済発展が加速する中で都市部の貧困人口が7.7%であるのに対し農村部では13.9%(世銀2012年)であり、近年は特に都市・農村部の地域格差の是正が命題となってきた。このことからタイ政府は地方開発、農村の自主自立、伝統の知恵の維持を目的として、2001年より日本の一村一品運動(One Village One Product)をモデルにした、OTOP(One Tambon One Product=「一区一品」)を行い、農村部における生産活動・経済活動の活発化に注力してきた。<…