JICAと読売巨人軍が開発途上国で日本式野球の普及へ

−第一弾として2月下旬に指導者をコスタリカへ派遣−

2015年1月5日

独立行政法人 国際協力機構(JICA)
株式会社 読売巨人軍

署名式の様子

独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)と株式会社読売巨人軍(以下、読売巨人軍)は、本日1月5日、野球普及・振興のためのJICAボランティア事業(青年海外協力隊等)に関する業務協力協定(MOU)を締結しました。第一弾として、2月下旬には、ジャイアンツアカデミーの指導者1名を中米・コスタリカ国に研修講師として派遣する予定です。署名は、リリアン・ロドリゲス コスタリカ共和国臨時代理大使臨席の下、久保博読売巨人軍社長と田中明彦JICA理事長との間で、在京コスタリカ大使館(東京都港区)にて行われました。

JICAは、これまで計276名の野球ボランティアを途上国に派遣し、アフリカ・アジア・中南米地域等で同競技の普及、発展に寄与しています。本業務協力協定は、JICAが行うボランティア事業に読売巨人軍のノウハウ・人材を活用し、途上国における野球の普及・振興を図るとともに、野球を通じた青少年の健全な育成を目的としています。JICAと読売巨人軍の具体的な連携協力の内容は以下の通りです。

◆開発途上国で活動するJICAボランティア(野球隊員)が、ジャイアンツアカデミーの指導テキスト「ホップ ステップ ジャイアンツ!」のスペイン語翻訳書を中南米の野球指導書として活用可能とすること
◆読売巨人軍の少年野球教室の指導者を研修講師として開発途上国に派遣すること (第一弾として、2月18日〜24日に1名をコスタリカ国に派遣予定)
◆開発途上国に派遣される前のJICAボランティア(野球隊員)に、ジャイアンツアカデミーが指導法を教授すること

JICA野球ボランティアは、技術のみならず、礼儀を重んじる等の「日本式野球」の普及に注力し、野球指導を通じて開発途上国の人材の育成に貢献してきました。本連携により、これまで以上に開発途上国の野球の普及・振興と野球人材の質的向上に寄与する考えです。なお、本連携の協力期間は、東京オリンピックが開催される2020年までを予定しています。