パラグアイJICAチェア 来賓挨拶 於:アスンシオン国立大学(パラグアイ・アスンシオン)

2023.06.20

アスンシオン国立大学 ズリー・ベラ・モリナス 学長
また、関係者の皆様
この度は、JICAチェアの実施にご協力くださり、心から感謝申し上げます。

私は、パラグアイの訪問が今回初めてとなります。訪問の最終日となる本日、この由緒あるアスンシオン国立大学で、第三回目の実施となるJICAチェアに同席できて、心から嬉しく思います。

アスンシオン国立大学とのJICAの関係は深く、古くは1985年の無償資金協力による獣医学部拡充があり、また、2006年には「アスンシオン大学病院移転及び整備計画」による病棟建設や機材支援を行ったほか、医療、農業、畜産の分野で数多くの協力実績があります。

また、これまで大学に60名以上のボランティアを派遣してまいりました。現在も3名のボランティアが、このメインキャンパスやカアサパ分校で活動しております。

また、アスンシオン国立大学と共同によるJICAチェアは、今年で3回目となります。我々がJICAチェアを実施する目的は、日本の経済開発と開発協力の経験と教訓を共有することで、世界の持続的な発展に貢献することにあります。

日本は、非西洋から近代化を成し遂げた最初の国であり、自国の伝統とアイデンティティを損なうことなく、法に立脚し、自由で民主的、平和で繁栄した国家建設を実現した国です。今回、瀧井先生に講義いただいた、明治という時代における海外への使節団派遣とそこから続く憲法制定の動きは、今日の日本の立憲民主主義国家を形成する原点となりました。

この第3回目となるJICAチェアがパラグアイの経済社会開発の発展に貢献するよう祈っております。また、アスンシオン国立大学を中心として、JICAチェアを通じた更なる学術的交流と人材育成が促進されることを願い、私のご挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。

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