2023年度(令和5年度)能力強化研修「障害と開発」フォローアップ研修の実施報告

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研修概要

能力強化研修「障害と開発」コースは2016年から毎年開催してきましたが、過年度受講者よりフォローアップに関する要望があったことを踏まえ、今回初めてフォローアップ研修を実施しました。
能力強化研修「障害と開発」では、多様性を基礎とした共生社会の実現に向けて必要な分析の視点、取り組みの枠組み、そして具体的なアプローチと手法について考えました。
特に、講義では「障害と開発」に関わる必須の知識を学び、ワークショップでは受講者同士の議論を通して「障害と開発」の視点や枠組み、アプローチについて学びました。また、障害のある講師と対話をすることで多様性という価値についても考えました。
このコースで学んだことを活かし、障害当事者の方と直接対話をしながら、当事者主体の考え方について学ぶのが本フォローアップ研修の目的です。

実施後アンケート結果(回答者数20名)

「基調講演:当事者主体」 満足度・・・「非常に満足」、「満足」を選択した受講生20名
「ヒューマンライブラリー、障害当事者との対話(午前の説明部分を含む)」 満足度・・・「非常に満足」、「満足」を選択した受講生19名(20名中1名は不参加)
「ワークショップ、まとめ:全体振り返り」 満足度・・・「非常に満足」、「満足」を選択した受講生18名(20名中1名は不参加)

アンケートで寄せられた受講者からのコメント

・能力とは何かという問いから、プロジェクト介助論、天畠さんご自身の考え方を教えていただき、とても勉強になりましたし、障害当事者との関わりについて考え直すとても大きなきっかけになりました。自立するということは、依存先を増やすことだというお話が特に印象的で、障害当事者に限らず重要なことだと思いました。
・障害の種類も当事者が置かれている立場も様々であり、あらためて、当事者との対話が重要だと理解しました。事業形成、実施、モニタリングを通じて、可能な限り、当事者の方々と対話したいです。
・インクルーシブな社会や環境は、障害者だけでなく多くの人にとって生きやすいものになると感じ、自分が声を上げることでみんなの生きやすさが向上する可能性があるなど、普段の職場環境における振る舞いに還元できると感じた。