「世界の野球選手に光を」プロジェクト、記者会見レポート!

2023.12.27

沖縄県内の3組織が協力し、開発途上国の若手野球選手を発掘する初めての試み『世界の野球選手に光を』プロジェクトの発表記者会見が12月21日にJICA沖縄にて開催されました。

本プロジェクトは、株式会社ジャパンリーグ様より、世界各国で活躍するJICA海外協力隊の野球隊員が指導に関わる若手選手を沖縄県で行われるトライアウトに招聘したい、とのご提案を受けたものです。株式会社マカナハウス様より渡航費をご支援いただくことで実現しました。関係者の皆様、ありがとうございました。

今回アルゼンチンのJICA事務所より推薦され、審査を経て招聘されたペドロ・アンマ選手(19才、日系4世アルゼンチン人)がプロ野球トライアウト「ジャパン・ウィンター・リーグ(JWL)」の後期日程(12月11日~24日)に参加しました。ペドロ選手は「世界中から集まったレベルの高い選手とたくさんの練習や試合を共にすることは貴重な経験となった。アルゼンチンにプロリーグはなく、国外で野球ができる機会があれば挑戦したい」と語りました。

JICAはこの機会により、海外協力隊を通じて開発途上国の青年の夢の実現に向けた支援をできたことを嬉しく思います。また、世界で指導する協力隊員にとっても、教え子に日本で活躍する機会が与えられることは、大きな励みになるものと考えています。

参考≪JICA海外協力隊のスポーツ分野の隊員派遣について≫
JICAが派遣する青年海外協力隊は1965年の初代隊員派遣からこれまでに約55,000人を開発途上国に派遣し、その国の経済・社会の発展に貢献してきました。スポーツ隊員の派遣は事業発足当初から開始されており、現在その数は累計5,000名を数え、内容も多岐にわたっています。

日本にはすべての人々にスポーツへのアクセスを可能とした学校体育の経験、ラジオ体操など生活や社会の中に早くからスポーツを取り入れた経験があります。スポーツ分野での国際協力は、スポーツを通じた心身ともに健全な人材の育成のみならず、公正かつ公平に参加できるスポーツを通じて多様な人々の交流を深め、相互理解を促進し、平和な社会の実現に寄与できるものであり、日本らしい協力ができる分野です。
海外協力隊の野球隊員は競技力のみならず、野球を通じて礼儀や規律、公正さ、取り組み姿勢、相手を尊敬する心などを伝えていくことも期待されています。それらを通じ、開発途上国の次世代を担う人材を育成しています。

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