長期研修員(JICA留学生)が課題別研修「JICAクリーン・シティ・イニシアティブ(JCCI)・ハイレベルセミナー」に参加しました

2023.11.28

JICAでは、途上国の政府実務者を主な対象とする短期研修と、大学院で学ぶ留学生事業(長期研修)を実施しています。日々大学で学ぶ長期研修員に、専門分野に関する実務研修の機会や短期研修員との交流の場を提供することを目的として、長期研修員が短期研修にオブザーバー参加する取組みを行いました。この取組みでは、それぞれの研修員が知見を広げ、意見交換による相乗効果を期待しています。

今回は、横浜国立大学大学院で「アクラ(ガーナの首都)における都市廃棄物管理における民間セクター参加の分析」を研究する、ガーナからの長期研修員・ナーさんが課題研修「JICAクリーン・シティ・イニシアティブ(JCCI)・ハイレベルセミナー」に参加し、環境管理に従事するアフリカ8か国の行政官と共に産業廃棄物処分場「かながわ環境整備センター」で環境政策・廃棄物管理の視察を行いました。

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かながわ環境整備センターでの講義

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廃棄物処分場視察

長期研修員からのコメント

今回の視察では、首都圏における廃棄物管理戦略(効率性・経済性・環境配慮等)、政策による規制や枠組み、複数の自治体の共同運営方法、住民参加促進などを学ぶことができ、自身の研究テーマである廃棄物管理における民間参加のアプローチを考える上でも大変有意義でした。このような機会は、直接現場での講義や施設見学を体験することにより実践的な洞察を得ることができ、自身の研究においても違う側面からの視点が得られる等、大変役に立ちました。

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課題別研修「JCCI・ハイレベルセミナー」参加者と長期研修員ナーさん(後列一番右)

ナーさんは、母国ガーナでは都市計画分野の行政職員で、帰国後は廃棄物管理計画に関わる予定です。今回は半日という短い時間でしたが、他のアフリカ諸国からの参加者に日本での研究や生活について紹介するなどの交流もありました。今回の研修参加で得られた知見やネットワークを、自らの研究だけでなく帰国後の実務にも役立ててもらえればと思います。

JICAクリーン・シティ・イニシアティブ(JCCI)とは

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