環境管理

環境管理の協力の概要

多くの開発途上国では、経済発展や人口増加、都市化に伴い、不適切な廃棄物処理や水質汚濁、大気汚染などの環境問題が深刻化しています。環境問題は、複数の要因が重層的に関係することが多く、短期間で解決を図ることが困難という特徴があります。また、インフラ整備などの直接的な投資に比べ成果が見えにくいこともあり、環境対策への対応が遅れることも少なくありません。特に国家財政の厳しい途上国では、こうした傾向が強く見られます。

環境問題は生活と密接に関係しており、都市部など経済発展や人口増加等が著しい地域では、環境の悪化が健康被害など人間の安全保障を脅かす深刻な問題につながることがあります。生活環境の改善を進める際は、公衆衛生の観点から、「廃棄物増大への対応」や「衛生的な水環境の確保」に向けた取り組みが重要です。ミレニアム開発目標(MDGs)の達成期限である2015年以降の開発目標「持続可能な開発目標(SDGs)」でも「水と衛生」は中心課題の一つであり、国際的な開発目標への貢献という観点からも重要な取り組みといえます。

こうした状況を踏まえ、環境管理分野への協力では、横断的・包括的な視点で課題をとらえていく必要があります。

JICAは開発途上国の発展状況やその地域に合わせた多様な支援を実施しています。なかでも「予防」を重視し、環境対策に向けた制度づくりなど、環境問題への対応能力の強化を重点としています。また、環境管理を行う組織や個人の能力強化が不可欠との認識から、環境管理能力の開発(キャパシティ・ディベロップメント)にも力を入れています。

JICAの環境管理分野の協力に関する最新の情報をニューズレター「環境かわらばん」にて紹介しています。ぜひご覧ください。

また、JICAによる開発途上国における廃棄物分野の協力についての知見を、一般社団法人廃棄物処理施設技術管理協会の発行する機関誌『季刊 環境技術会誌』に「海外の廃棄物事情 国際協力機構(JICA)による開発途上国における廃棄物管理分野への支援」を寄稿しています。ぜひご覧ください。

一般社団法人廃棄物処理施設技術管理協会機関誌『季刊 環境技術会誌』掲載