HackWave(ウクライナ重要インフラ事業者向けサイバーセキュリティ研修)を開催しました。

掲載日:2023.10.05

イベント |

研修会場の様子

研修会場の様子

概要

会議名:HackWave(ウクライナ重要インフラ事業者向けサイバーセキュリティ研修)
(案件名)JICA国別研修「ウクライナ/欧州地域政府機関及び重要インフラにおけるサイバーセキュリティ対応能力強化」
開催日:2023年9月26日~2023年9月29日
主催: JICA、U.S. Civilian Research and Development Foundation (CRDF Global)、ウクライナ国家安全保障・国防会議(NSDC)
場所:ウクライナ・キーウ

ウクライナではロシアによる侵略が継続しており、人々の生活を支える重要インフラに対するサイバー攻撃への対処が非常に重要となっています。JICAは米国NPOのCRDFと協力し、ウクライナ・キーウ市内において、政府機関ならびに重要インフラ事業者に勤務するサイバー技術者を対象としたサイバーセキュリティ研修(HackWave)を実施しました。いつ発令されるかわからない空襲警報に備えるため、ホテルの地下駐車場に用意された研修会場にサイバー技術者が集まり、実践的な研修が行われました。

内容

ウクライナ国家安全保障・国防会議(NSDC)及び重要インフラ事業者等に勤務するサイバー技術者約100名を対象に、サイバー攻撃に備えるための知識の向上や、サイバー攻撃を検出し適切に対応するための技術力強化を目的に研修を実施しました。ウクライナの重要インフラ施設に対するサイバー攻撃を再現するといった実践的な演習を含む本研修は、参加者同士が熱く議論しながらサイバー攻撃からの防御手法を学ぶ場となりました。

本研修で得られた知識やスキルが、ウクライナのサイバーセキュリティの強靭性を高め、国家安全保障の基盤強化に貢献するために活用されることが期待されています。日本からはJICAに加え、内閣サイバーセキュリティセンター、日本電信電話株式会社(NTT)、在ウクライナ日本大使館から関係者が参加し、意見交換を通じて日本とウクライナのサイバーセキュリティ分野での連携強化への礎となりました。

また、今回の研修はJICA×国際NGOとの協業で実施し、JICAと他の機関との共創を促進するプロジェクトの一つとなりました。JICAは今後も相手国政府のニーズに対して迅速・柔軟に対応すべく、他機関・組織と連携を行い、協力を進めていきます。

閉会式にてガバナンス・平和構築部STI・DX室高樋俊介室長の挨拶の様子

閉会式にてガバナンス・平和構築部STI・DX室高樋俊介室長の挨拶の様子