【COP28サイドイベント】革新的な衛星ソリューションによる森林モニタリングと管理の強化 - REDD+によるNDCの実施を加速するために

掲載日:2024.01.16

イベント |

報告者

井上 泰子
JICA ケニア国持続的森林管理・景観回復による森林セクター強化及びコミュニティの気候変動レジリエンス(SFS-CORECC)プロジェクト
プロジェクト長期専門家

概要

開催日: 2023年12月4日 13:00~14:00(現地時間)
共催:JICA(国際協力機構)、JAXA(宇宙航空研究開発機構)
協力:MECCF(ケニア環境・気候変動・森林省)、KFS(ケニア森林公社)、IBAMA(ブラジル環境・再生可能天然資源院)、モザンビーク土地環境省(MITAM)森林局、住友商事株式会社
会場名(パビリオン名):スペースパビリオン(グリーンゾーン)

登壇者

山川 宏
JAXA
理事長

アレクサンダー・レマ-ココ
ケニア森林公社
総裁

ホドリゴ・アンドニオ・ジ・アゴスチーニョ・メンドンサ
ブラジル環境・再生可能天然資源院
総裁

ジョアキム・マクアクア
モザンビーク土地環境省
森林局マッピング・データ管理課長

リチャード・ムワンギ
ケニア森林公社
森林情報・データ管理官

木戸 学
住友商事株式会社
エネルギーイノベーション・イニシアチブ カーボンソリューションチーム シニアアドバイザー

井上 泰子
JICA ケニア国持続的森林管理・景観回復による森林セクター強化及びコミュニティの気候変動レジリエンスプロジェクト
プロジェクト長期専門家

背景・目的

現在、多くのREDD+諸国は国が決定する貢献(NDC: Nationally Determined Contribution)の達成に向け、REDD+に関する付属書を含むBTR(隔年技術報告書)を、UNFCCC COPが定めた2024年12月31日の提出期限までに作成する取り組みが進められている。

本イベントではケニアをはじめとする国々が、どのように衛星画像を利用して森林をモニタリングしているかに焦点を当て、そのモニタリング成果をどのように活用し森林管理に役立てているか発表する。発表者には、政府、国際機関、学術機関、民間企業の代表者が含まれ、より良い森林モニタリングと管理のための健全な知識基盤を構築し、世界的な緩和努力に貢献するための実践的な情報を共有する。

内容

本サイドイベントは「スペースパビリオン」での発信となり、JICAの森林分野協力国であるブラジル、ケニア、モザンビークの関係者および長年森林モニタリングで連携するJAXAの登壇等を通じて、日本の森林分野協力にかかる成果、とりわけ衛星を活用した森林モニタリングの成果が共有され、気候変動緩和貢献への取り組みや具体的な現場での森林アラートシステムの運用に関するパネルディスカッションと質疑応答が行われた。

開会の辞を述べたケニアKFS総裁は、JICAの支援によりパリ協定によりREDD+の実施に必要とされる参照レベルの策定や国家森林モニタリングシステム(NFMS)の構築が進められたことに言及し、ムワンギKFSジオデータベース管理官からは、現在SFS-CORECCプロジェクトで樹木被覆モニタリングシステムの開発、森林トレーサビリティシステムや森林生態系サービスなど森林管理の向上を目指しNFMSの改善を図るためのプロジェクトが実施されていることについても紹介した。

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登壇者(右からモザンビーク土地環境省マクアクアMapping & Inventory課長、KFSムワンギGeodatabase管理官、KFSレマーココ総裁、JAXA山川理事長、IBAMAメンドンサ総裁、住友商事木戸シニアアドバイザー、JICA SFS-CORECC井上専門家

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開会のあいさつをするレマルココKFS総裁

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森林火災のアラートシステムについて発表するムワンギKFS管理官