【COP28サイドイベント】ランドスケープと生態系回復のための資金調達、パートナーシップ、シナジーに向けて

掲載日:2024.01.16

イベント |

報告者

井上 泰子
JICA ケニア国持続的森林管理・景観回復による森林セクター強化及びコミュニティの気候変動レジリエンス(SFS-CORECC)プロジェクト
プロジェクト長期専門家

概要

開催日: 2023年12月4日(月) 15:00~18:00(現地時間)
主催:ケニア環境・気候変動・森林省(MECCF)、世界銀行
共催:JICA(国際協力機構), NETFUND(環境基金)
会場名(パビリオン名):ケニアパビリオン(ブルーゾーン)

登壇者

ソイパン・トゥヤ
ケニア環境・気候変動・林業省
大臣

イング・フェスタス・K・ンゲノ
ケニア環境・気候変動・林業省
環境・気候変動主席事務次官

ヴァレリィ・ヒッキィ
世界銀行
ブルーエコノミー・自然資源・環境部長

五十嵐 慶一
国連気候変動枠組条約事務局
プログラムオフィサー

阪口 法明
JICA地球環境部
国際協力専門員

ジョージ・タルス
ケニア環境・気候変動・林業省
森林保全局長

背景・目的

ケニアは多様な自然資源を有しており、それらの恵みを享受しているものの、近年の気候変動に伴う自然資源の劣化が様々な課題を引き起こしており、それらの解決には資金面や体制面の強化が求められている。ケニアは2032年までに150億本の植林・育林を行う取り組み官民挙げて推進している。

本イベントではケニアにおける、ランドスケープと生態系回復の取組に関するベストプラクティスを紹介し、さらなる取組のための資金アクセス状況について説明の上、開発パートナーや民間セクターの投融資を呼び込む方法につき議論する。

内容

本サイドイベントは「ケニアパビリオン」での発信となり、ケニア環境・気候変動・林業省や世銀から聴講者に向けて「ランドスケープと生態系回復の取組」への資金動員を呼びかけ、UNFCCCからREDD+の現況の概観が発表された。同イベントの中で、阪口専門員はJICAがケニアで実施中のSFS-CORECCプロジェクトをはじめ政策や技術開発の分野で協働し、多くの成果を達成することができてきたことに謝辞を述べるとともに、乾燥地域に適応した樹種の育種などのプロジェクト成果を現在ケニアが進めている150億本キャンペーンに活用し、アフリカでの地域協力に広げ、ケニアが地域のリーダーとして重要な役割を果たしていることに言及した。トゥヤ環境気候変動森林大臣から、JICAをはじめとする開発パートナーの森林分野への技術協力への謝辞が繰り返し述べられ、本サイドイベントによりプロジェクトの認知度を国内外に高めることに貢献した。

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JICAによる地球規模、ケニアでの森林分野による気候変動対策の国際協力への貢献、SFS-CORECCプロジェクトの紹介を行う阪口専門員

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司会進行を行うンゲノケニア環境気候変動森林省事務次官

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ケニアの150億本の植林・育林キャンペーンについて説明するトゥヤ大臣