GRIPS開発フォーラム・JICA緒方貞子平和開発研究所 共催ウェビナー 開発を学ぶ、伝える ~日本の産業開発・開発協力の経験と翻訳的適応アプローチ~

掲載日:2024.03.12

セミナー |

GRIPS開発フォーラム・JICA緒方貞子平和開発研究所 共催ウェビナー 開発を学ぶ、伝える ~日本の産業開発・開発協力の経験と翻訳的適応アプローチ~

セミナー概要

JICA緒方貞子平和開発研究所は、内外の政策発信のために書籍『Introducing Foreign Models for Development: Japanese Experience and Cooperation in the Age of New Technology 』(Springer, 2024)を出版しました。

本ウェビナーでは、同書の編者が本書籍の概要を紹介し、アフリカでのカイゼンの展開やアジアの産業人材育成支援などの日本による具体的な実践例を報告します。さらには、「開発を学ぶ、伝える」方法につき、参加者のみなさまとともに考え、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)やデジタル化といった時代的文脈の中で、日本の開発協力の在り方について議論する場になれば幸いです。

「開発を学ぶ、伝える」取り組みは、キャッチアップをめざす開発途上国および開発協力に携わるドナーの双方にとって、古くて新しい課題です。技術革新の進展により、開発途上国による外国知識へのアクセスは容易になり、また自らの開発経験を積極的に発信するドナーや新興国も増えています。しかし、開発途上国の政府と民間が協働して、世界の「ベストプラクティス」から自国に有効な知識を選び、自国に適したモデルを構築するための方法論は、まだ十分に解明されていません。

同書籍はまさに、開発途上国が外国からいかに効果的に学び、それを自国の開発政策に適用すべきかに焦点を当てた研究の成果をまとめたものです。そこでは「翻訳的適応」という概念を中心に据えています。また理論に加え、日本自身の開発経験や長年の開発協力を通じて、わが国が培ってきた視点を事例分析で明らかにし、開発途上国の「翻訳的適応」を側面支援するとはどういうことかについて考察しています。

プログラム

16:30~16:55 オープニングと書籍紹介
大野泉 (GRIPS教授/JICA緒方研究所 シニア・リサーチ・アドバイザー)
<ビデオメッセージ(英語)> ゲタフン・タデッセ・メコネン(認定主席カイゼンコンサルタント、エチオピア)

16:55~17:25 事例紹介
【事例1】アフリカにカイゼンを伝える:日本の協力と翻訳的適応の実践
神公明(JICA南アフリカ共和国品質生産性向上プロジェクト チーフアドバイザー)
【事例2】ベトナムの技術教育における産学連携モデルの学習と日本の協力
森純一(前ILO Skills for Prosperity Programme in Malaysia チーフ・テクニカル・アドバイザー)

17:25~17:55  Q&A (モデレーター:大野泉)

17:55~18:00 クロージング 
山田実(JICA管理部次長/前JICA緒方研究所上席研究員)

参加申し込み

以下のリンクからお申し込みください。

お問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所 担当者:金
Eメール:ditas-rsunit@jica.go.jp 

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