インドネシア向け技術協力プロジェクト「インドネシア海上保安機構能力開発プロジェクト」の討議議事録署名

2023.10.24

国際協力機構(JICA)は、10月24日、ジャカルタにて海上保安機構(BAKAMLA)との間で、技術協力プロジェクト「インドネシア海上保安機構能力開発プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。同署名は、金杉駐インドネシア大使及びイルファンシャ海上保安機構長官の立会いの下でおこなわれました。

インドネシアは群島国家であり、排他的経済水域の面積は世界第3位と広大な海域を有しています。同海域は、豊かな漁業資源に恵まれ、加えて、石油や天然ガス等の海底資源の埋蔵量も多く、海運のみならず、水産業やエネルギー関連の経済活動が多く行われています。他方で、違法漁業、不審船、密航・密輸、テロ、海賊、人身売買、自然災害等が多発する水域でもあり、持続可能な水産資源の損失が生じています。インドネシア政府は国内の体制・制度及び監視強化を進めている一方で、同国の広大な海域を既存の巡視船等により十分にカバーすることができず、巡視船等のアセットの増強をはじめ海上保安機関の能力強化が喫緊の課題となっています。

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本事業では、BAKAMLAの人材育成制度の確立、研修実施能力の強化、組織間調整能力の強化を行うことにより、業務遂行に必要な知識・技能を有した職員の育成を図り、BAKAMLAの海上法執行と個別事案対応能力の向上に貢献します。また、海上保安分野の協力は、「自由で開かれたインド・太平洋(FOIP)」における「法の支配、航行の自由、自由貿易等の普及・定着」及び「平和と安定の確保」に資するものであり、SDGsゴール9「強靭なインフラの構築、包摂的で持続可能な工業化の促進とイノベーションの育成」及びゴール16「平和と公正の実現」に貢献します。

案件の詳細は以下のとおりです。
国名: インドネシア共和国
案件名: インドネシア海上保安機構能力開発プロジェクト
実施予定期間: 44か月
協力相手 海上保安機構(BAKAMLA)
対象 BAKAMLA職員
成果目標: 上位目標:BAKAMLAの海上法執行及び事案対応能力が向上する
プロジェクト目標:BAKAMLAの業務遂行に必要な知識・技能を有した職員が育成される。
成果1:BAKAMLAの人材育成制度がBAKAMLAによって改善される。
成果2:本事業実施中に必要な研修がパイロットプロジェクトとして計画・実施され、カリキュラムの一部として事業後も継続される。
成果3:BATAM研修センターの研修実施能力が強化される。
成果4:BAKAMLAの組織間調整能力が強化される。

本件に関するインドネシア国内問合わせ先

本事業について

JICAインドネシア事務所担当 細田
TEL: (62-21) 5795-2112 (ex.512)
E-mail:Hosoda.Marina@jica.go.jp

広報について

JICAインドネシア事務所広報担当 プトリ
TEL: +62-21-5795-2112 (ex.222)
E-mail:putrisiahaan.in@jica.go.jp

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