651.ベトナムからの留学生、最終報告会@九州大学

2019年7月31日

九州大学に人材育成支援無償プログラム(JDS制度)で留学しているベトナム植物防疫局職員チエンさん(No.120、332、355)は、修士課程においてウイルス媒介虫コナジラミの研究を無事修了し、最終報告会にのぞみました。研究タイトルは「タバココナジラミにおけるスリランカキャッサバモザイクウイルスの媒介能力」で、タバココナジラミによるスリランカキャッサバモザイクウイルスの媒介能力を明らかにするため網室内および室内で実験を行いました。その結果、ウイルスはコナジラミ体内を循環するタイプであり、ウイルス感染キャッサバを摂取することによりコナジラミはウイルスを獲得すること、他の植物へ感染するためにはウイルス獲得後最低8時間は必要であることがわかりました。コナジラミによってウイルス感染した植物は12~20日後に新葉に病徴が現れることも明らかになりました。この修士論文はアジアに分布するタバココナジラミ系統によるウイルス媒介能力を示した最初の研究となります。

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発表中のチエンさん

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研究室の指導教授や仲間たちと

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修士課程を同時に修了したカンボジアからの留学生ライヘーンさん(左)と