小学校教員養成校(PTI)算数・理科教官研修4日目

2011年3月2日

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本番前の模擬授業で生徒役の参加者に板書の指示を出す算数教官

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PTIの訓練生を前にビタミンの入った野菜の説明をする理科教官

4日目は、模擬授業を通じた指導案改訂と、その改訂された指導案に基づく授業実施が主な活動で、これにより授業改善サイクルのPlan〜Doまでが終わることになります。

午前中は、算数・理科のクラスのそれぞれのグループの代表がクラスの参加者に対して、前日の「数の大小」「括弧を用いた四則計算」「ビタミンA・B・C」「花の咲かない植物」の指導案を基にした模擬授業を行いました。昨日の段階では教具は作られていなかったのですが、各グループのメンバーが協力して夜の内に生徒に提示する野菜やキノコ、黒板に張る資料等を準備していました。

模擬授業後の議論では、時間配分、教具の使い方や生徒に発問するタイミング等の意見が出されていました。特に生徒に発問するタイミングについては、参加者からどのようにすれば生徒によりインパクトを与えられるかといった視点での意見が出されており、他の参加者も大きく頷きながら賛同していました。その後、教具作成のための時間があり、限られた時間の中で教具の作り直しが行われました。

午後からは近隣PTIに移動し実際に授業を行いました。模擬授業とは対象となる生徒の人数、教科に関する基礎知識、生徒側の緊張の度合いが違っていましたが、授業実施者は予定した流れからなるべく外れてしまわないように気を配りながら授業を行っていました。

授業実施者は、「授業前での教具の準備に手間取ってしまったこと、グループが増えてしまったためPTI訓練生の発表の時間が長くなり、後半に響いてしまったこと、生徒への指示が不十分だったため、作業に手間取っている班があったことなど予定通りにはいかないこともあったが、概ね満足のいく授業になった。」と語っていました。5日間に及ぶ研修もいよいよ明日が最終日となり、今までのまとめの作業に入ります。

文責:インターン 広島大学 河原 太郎