2017年1月31日
プロジェクトでは農家に実践的な園芸作物栽培技術を身につけてもらうため、年3回に分けて季節に応じた栽培管理作業を中心とした研修を実施しています。
第1期生として4県から選抜された育苗農家5名・果樹展示農家8名の計13名(男性9名、女性4名)の農家を対象に、昨年10月に実施した導入研修に続き、1月24日〜26日の3日間に渡り第2回目の研修を行いました。
今回の研修では、冬季の果樹栽培の主要作業となる定植・接木・整枝・剪定を中心として、プロジェクトの拠点センターであるBajo農業研究開発センターで野菜・果樹栽培・病虫害管理などにかかる基礎講義とプロジェクトの圃場見学、果樹の剪定・定植・接木。更にBajoセンターにはまだ十分な展示・実習用果樹がないことから、プロジェクト専門家が十数年前にプナカ県内の農家に高接ぎした梨や柿、県普及所が普及したもののその後管理指導が行われていない農家の柑橘や梨などの幼木、更にプロジェクトが助言を行っている王立農業展示・研修センターの柑橘幼木を材料に整枝・剪定研修を行いました。参加農家は2回目の研修ということもあって初日から関係者とも打ち解け、熱心に講義を聞き、積極的実習に取り組んでいましたが、メモ代わりにスマホで写真を撮る農家の姿に最近のブータン変化を感じます。
研修後は直ちに農家を追って苗木を配布、植穴の確認を行いつつ現地での定植指導を行いました。この後、6月には第3回目として果樹の摘果・夏野菜の研修を行う予定です。