経営工学専攻と東芝エルアラビー社との共同研究

2014年3月20日

E-JUST経営工学専攻では2013年3月よりエジプト東芝エルアラビー社との共同研究を実施しています。去る3月20日途中経過報告会が同社のケスナ工場において行われ、東京工業大学からE-JUSTに来訪中の藤先生が参加されました。
本共同研究では、コールセンターの最適化、洗濯機の製造ラインの生産効率向上、3D技術を利用した洗濯機部品の改良の3つのプロジェクトが現在動いています。今回の報告会では経営工学専攻からエルタウィル准教授と3人の学生がそれぞれ担当のプロジェクトの進捗を報告しました。エルアラビー社側からは、本共同研究により以前指摘された洗濯機製造ラインのボトルネックに対して行った改良により、既に製造効率の10%向上が認められたことが報告され、本共同研究へのさらなる期待が示されました。(記録:瀬戸口)
また報告会と並行して、ケスナ工場の洗濯機,冷蔵庫、ガラス、電球および天井扇風機の製造ラインの見学会が行われました。見学会を通じて、日本からの技術協力を得て作られた工場群に対する、エルアラビー職員の誇りのようなものが伝わってくるようでした。決して最先端の技術により構成されているとは言い難く、多くの非効率が散見する製造ラインからは、まだまだ多くの連携およびE-JUSTの貢献の余地があることが伺われました。(記録:藤)

「E-JUSTプロジェクトのフェーズ2で期待されている成果のひとつにエジプトの産業界との連携が挙げられています。経営工学専攻の今回の共同研究の試みはその目標への貢献が期待される取組と言えます。(瀬戸口)」

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東芝エルアラビー社ケスナ工場

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東芝エルアラビー社の参加者

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経営工学専攻長代理エルタウィル准教授によるプレゼンテーション

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今回の共同研究に参加する経営工学専攻の学生たち

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天井扇風機の製造ライン

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天井扇風機の部品の説明を受ける経営工学専攻の参加者