竹内政策アドバイザーによる基調講演の開催

2014年9月15日

E-JUSTでは7月1日にエルゴハリ学長が就任し、E-JUSTの実効性のある、効率的な大学運営を目指して、組織のあり方が議論されています。その一環として、文部科学省から、政策アドバイザーとして当国の高等教育省に派遣されているJICA専門家の竹内新也氏を9月14日から2週間の予定でE-JUSTに迎えて、組織の見直しに向けた具体的な議論を進めることとなりました。

15日には、E-JUSTの組織図の改訂案を検討するためのキックオフとして、学長をはじめとするトップマネジメント、学科長などの主要教員、アドミニ部門の管理職等20名ほどを前に、竹内アドバイザーが、「View on University Management As Reference for More Effective and Efficient Administration in E-JUST -」と題した基調講演を行いました。講演では、はじめに、参照事例として、日本の大学運営について、法人化後の国立大学、私立大学、及び沖縄科学技術大学院大学(同氏が設立業務に従事)のそれぞれの現状や特徴が組織図を援用しながら紹介されました。続いて、大学運営を担う組織機構のあり方についての見解が述べられ、それにしたがって、設立されて間もないE-JUSTにとっての優先事項が提案されました。具体的には、大学運営の基幹的部門の整備、内部監査機能の充実、エジプト国外の大学関係者や内外の産業界へのPR活動の積極的な展開、キャンパス建設に向けた取組の加速化、並びに研究機材の適切な管理及び活用、の5つの課題への優先的な対応を反映した学内組織の整備が求められるとの提言で締めくくられました。E-JUST側からは、日本の大学の組織図や監査機能のあり方等についての多くの質問が出されました。

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基調講演の様子