ESMATEから地域への発信-これまでの経験を踏まえた学会発表-(第2回中米・カリブ数学教育学会編)

2018年5月29日

2017年10月28日~11月1日、第2回中米・カリブ数学教育学会に5名のプロジェクトメンバーが参加し、算数・数学教育に関する4つの内容について、ワークショップ形式の発表をしました。

ワークショップ内では、ESMATEでの教材作成や学校訪問・授業実施等の活動を通して得た「数学的知識を構築するモデルとしての教材・教具」や「相似概念の構築と学び」などの発表を行いました。これらに対しては、域内各国からの参加者から質問やコメントが多数あり、ESMATEが行う活動への高い関心が示されました。他方、プロジェクトメンバーらは、発表において背景説明が不足していたり、ディスカッションするにあたって求められる域内各国の教育事情の知識が十分でなかったりと、課題点を改めて認識する良い機会となりました。
2016年以降、プロジェクトメンバーは一通りの教科書作成およびアクションリサーチの経験を経ており、また、2016年の第30回ラテンアメリカ算数・数学教育学会(RELME30)、2017年7月のRELME31を経験していることから、今回のワークショップではESMATEからの発表者は皆、周りに動じず発表する自信がみなぎっていました。他の参加者の提案にただ迎合するのではなく、実際の授業現場、学生の学びと照らし合わせて理論を客観的あるいは批判的にみられるようになってきていました。
今回の学会参加を通じて一段と意欲的になったプロジェクトメンバーの今後の活躍が期待されます。

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ワークショップ後、コロンビアの参加者とエルサルバドルからの参加者で記念撮影

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系統性を重視した際の分数のとらえ方