他JICAプロジェクトからの視察受入

2017年10月1日

2017年6月のニュースレターでは、プロジェクト関係者がルワンダへ視察に行ったことをお伝えしましたが、7月、9月には当プロジェクトが他のJICAプロジェクトからの視察を受入れました。
7月に視察に訪れたのは、南部アフリカ地域持続可能な森林資源管理・保全プロジェクトを担当するJICA職員とJICA専門家。SADC(SOUTHERN AFRICAN DEVELOPMENT COMMUNITY)加盟国において森林保全と持続的な森林資源管理を推進するためのプロジェクトを行っているチームです。
SADC視察チームはプロジェクトサイトの1つである東ショワ県リベンチュカラ郡を視察し、郡事務所への訪問と担当普及員へのインタビューを実施した後、FFSグループの活動とFFSを卒業して苗木生産を行っている協同組合の活動を視察しました。調査団と意見交換を行った普及員達にとっては、他国における森林資源管理・保全プロジェクトを知る良い機会になったと思います。また視察者からは農民たちが自らFFSセッションを行い、アクティブに活動する様子に感銘を受けたと言って頂けたことや自分たちのプロジェクトに経験共有できるような場を設けたいと言ってもらえ、普及員達の大きな自信につながりました。

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調査団にFFS活動を説明する普及員

続いては9月にケニアで実施されている持続的森林管理のための能力開発プロジェクトからJICA専門家2名とケニア森林公社のCP4名の技術交換訪問を受入れました。
ケニアチームは、ケニアで実施中のプロジェクトについて簡単な紹介を行った後、マスタートレーナー研修に参加・視察しました。

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マスタートレーナー研修で実施中のプロジェクトについて話すケニアのプロジェクトマネジャー

またFFSマスタートレーナー研修に同行して、西ハラルゲ県ドッバ郡に赴き、エチオピアにおけるFFS活動の実際を視察しました。

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マスタートレーナー達とともにFFSセッションを見学するケニアチーム

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バックストッピング先のFFSグループから歓迎を受け一緒に踊るケニアチーム

ケニアチームは、特にこのプロジェクトの FFS が政府の既存の普及制度に沿って実施され、今までの普及政策を補強する形でシステム作りが行われていることに感銘を受けていました。地方分権化が進むなかで、地方政府による森林普及のシステム作り支援しているケニア森林公社の CP にとっては、このような現行の行政システムと人材を活用して FFS を実施して行くやり方が非常に参考になったようです。プロジェクトのCP達にとっても、ケニアチームの視察受入を通じて他国の行政官と意見交換を行えたことは視野を広げるよい機会となりました。