東ヌサトゥンガラ州ティモール島マラカへの出張

2017年12月12日

2017年12月9日から12日にかけて、東ヌサトゥンガラ州ティモール島マラカへの出張を行った。東ティモールとの国境沿いにある都市マラカは、アランアランが自生する荒廃草原が広がり、ソルガムを食用その他に消費する文化が地域コミュニティで存在している。同地で活動を行っているインドネシア民間企業が本プロジェクトに関心を持ち、現地カウンターパートであるインドネシア科学院(LIPI)にプロジェクトで開発した技術適用とソルガム試験栽培への協力について打診がなされたことを契機に、LIPI研究者4名とともに現地の試験栽培候補地を視察し、関係者への聞き取り調査を実施した。

民間企業との連携が実現し、本プロジェクトによって生み出された技術を地域社会が継続的に活用し収益を得ることで地域コミュニティの生活環境向上につながる社会実装の仕組みを構築できれば、特にプロジェクトのインパクトと持続性の面において、多大な波及効果をもたらすことが可能である。そのため、同地域におけるプロジェクト成果の展開を引き続き注視している。

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試験栽培候補地に自生するアランアラン

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データ分析のため土壌採取

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現地栽培に用いられるソルガム種

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同州農水局マラカ支局での聞き取り調査