スラバヤへの出張

2019年2月21日

2019年2月20日から21日にかけて、本プロジェクト研究代表者である京都大学生存圏研究所の梅澤俊明教授、小林准教授(京都大学大学院農学研究科)、梅村准教授(京都大学生存圏研究所)に、現地カウンターパートのプロジェクトマネージャーであるインドネシア科学院(LIPI)バイオロジー研究所のProf. I Made Sudianaが同行し、スラバヤへの出張を行った。

今回の出張の目的は、本プロジェクトの研究対象であるソルガムの試験栽培及び製品試作にご協力頂けるスラバヤ近郊グレシックの木質ペレット生産工場を訪問し、栽培予定地を視察するとともに、必要事項に関して協議を行うことである。本活動を通して、ソルガム等のイネ科植物の残渣粉末(バガス)を原料とした環境負荷の少ない木質成形体生産に関する日尼両者による共同研究の一層の進展が期待される。

また、同社との協議後、車で1時間程度の東に位置するマドゥラ島に立ち寄り、周辺地域の植生状況を視察したところ、本プロジェクトの研究対象である、熱帯雨林の伐採後に生えるイネ科の植物(アランアラン)が広範囲に渡り植生していることが確認できた。

翌日は、スラバヤから車で1時間程度の南に位置するLIPIプロウォダディ植物園を訪問し、Deden Mudiana園長の案内により東ジャワ地域に植生する植物種の状況を視察するとともに、キャパシティビルディングの一環として小林准教授による特別講演を実施すると同時に本プロジェクトの活動を紹介し、同植物園研究者の本プロジェクト及び関連分野に対する理解の深化に努めた。

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ソルガム試験栽培予定地の土壌確認

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マドゥラ島に広がるアランアラン草原

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LIPIプロウォダディ植物園訪問

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小林准教授による特別講演