プロジェクトのキックオフ・ワークショップを開催しました

2015年4月14日

2014年10月28日に、ケニアの首都ナイロビにある農業情報リソースセンター(Agricultural Information Resource Centre)にて、農業・畜産・水産省(MOALF)の農業部門次官代理他の政府関係者、ケニア国内にて実施されている小規模農家支援プロジェクト、さらには、UNWOMENなどの国際機関、NGOなどから計38名の参加を得て、プロジェクトのキックオフ・ワークショップを実施しました。

PEGRESは、JICAとMOALFが2006年より実施している技術協力プロジェクト「小規模園芸農民組織強化プロジェクト(SHEP)」(2006年〜2009年)および「小規模園芸農民組織強化・振興ユニットプロジェクト(SHEP UP)」(2010年〜2015年)がこれまでに開発してきた「ジェンダー主流化」ツールを参考に、他開発パートナーがMOALFと協力して実施する小規模農家支援プロジェクトと協働で、これらプロジェクトが将来的に活用できる、ガイドライン、マニュアル等を取り纏めた「ジェンダー主流化パッケージ」の開発を目指しています。

ワークショップでは、PEGRESの概要、計画を参加者に説明するとともに、SHEP UPのカウンターパート、同プロジェクト対象地域農家より男女2名を招へいし、SHEP UPが実施したジェンダー主流化にかかる活動、研修の概要、そのインパクトについての発表をいただきました。その後、参加者は3グループにわかれ、PEGRESへの期待、ジェンダー主流化パッケージの開発と実施への参画、PEGRESとの連携等について、活発なグループ討議を行いました。

ワークショップ参加者よりは「PEGRESとジェンダー主流化に係る研修やリサーチ実施等で連携をしていきたい」、「ジェンダー主流化の視点からのモニタリングやレポーティング体制の構築、評価指標の開発をPEGRESに期待したい」などの意見が出されました。今後、PEGRESでは、関係者を巻き込んだ定期ミーティングの実施等を通じて、小規模農家支援プロジェクトが過去の活動から得た経験・教訓などの情報共有を進めながら、「ジェンダー主流化パッケージ」の開発を進めていく予定です。

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参加者に説明を行う原田チーフアドバイザー

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カウンターパートによるPEGRES概要の発表