ジェンダーベースライン調査を実施しました

2016年3月31日

2015年9月から12月にかけて、パートナープロジェクトの活動対象地域であるニエリ郡、ブシア郡、キリニャガ郡において、ジェンダーベースライン調査を実施しました。

先に実施したジェンダー調査では、男女の役割分担や意思決定プロセスを中心に、世帯及びコミュニティにおけるジェンダー課題に焦点をあてて調査を実施しましたが、今回実施したジェンダーベースライン調査では、今後のプロジェクトの介入がもたらすであろうジェンダー関係の変化を測るため、世帯内での労働分担、各種資源や収入へのアクセス・意思決定などの側面に関し、プロジェクトの本格的な活動実施前の状況を確認しました。

本ジェンダーベースライン調査では、パートナープロジェクトである世界銀行プロジェクト「East African Agricultural Productivity Project」(EAAPP)が対象とするニエリ郡で208名、ブシア郡で207名、JICA技術協力プロジェクト「稲作を中心とした市場志向農業振興プロジェクト(RiceMAPP)」が対象とするキリニャガ郡で182名、合計597名の農家世帯構成員を対象として、質問票を用いた聞き取り調査を行いました。今後、プロジェクトでは本調査で収集したデータを分析して、これら農家世帯における労働分担状況、農地、農業資材、マーケット、収入などへのアクセス・意思決定の現状等のベンチマークを把握していく予定です。また、プロジェクト終了前に実施するエンドライン調査においては、プロジェクトの介入により生じた変化を把握し、プロジェクトの成果・目標達成状況を確認することを計画しています。

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キリニャガ郡でのベースライン調査員研修の模様

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ニエリ郡での質問票プリテスト結果に基づく調査員との議論の模様

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ブシア郡での質問票調査の模様

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ニエリ郡での質問票調査の模様