ジェンダー講師研修を実施しました

2016年4月12日

パートナープロジェクト対象郡であるニエリ郡、ブシア郡、キリニャガ郡農業セクター政府職員を対象として実施した「研修ニーズ調査」の結果を踏まえ、2015年12月より2016年3月にかけて、同3郡において、農業セクター職員各18~20名を対象として、ジェンダー講師研修を実施しました。

ジェンダー講師研修(TOT)は、理論研修とフィールド研修各3日計6日間を研修期間として、理論研修では、「ジェンダー主流化政策」、「ジェンダー分析ツール」、「ジェンダー行動計画」、「家計研修」、「研修・ファシリテーション能力」などの講義、グループワークやロールプレイを実施しました。理論研修後に実施したフィールド研修では、農家グループより約40名の参加を得て、TOT参加者が講師となって、理論研修で習得した知識・能力を用いながら、農家グループを対象としたジェンダー研修を実施しました。また、TOT参加者は、プロジェクトよりの指導を得つつ、研修の一環として、農家グループを対象としたジェンダー研修計画・予算を作成しました。

TOT参加者よりは、「TOTは、非常に実践的かつ時宜を得た研修であった」、「ジェンダーに配慮した普及サービスを実施するのに有益」といった意見の他、研修を受けていない他の政府職員を対象とした研修やリフレッシャー研修の必要性を指摘する意見も聞かれました。さらに、家庭やコミュニティにおけるジェンダー関係の改善、ひいては、対象小規模農家の生計向上を期待する声も聞かれました。今後、TOT参加者を講師となり、各郡において、農家グループを対象としたジェンダー研修を実施していく計画です。

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ジェンダー主流化政策の講義の模様(ニエリ郡)

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TOT参加者による研修ファシリテーションロールプレイ(ブシア郡)

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青年層男性・女性グループによるジェンダー分析の模様(ニエリ郡)

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TOT参加者によるフィールド研修での講義ファシリテーション(キリニャガ郡)