持続的森林管理に向けて(3)

2018年2月28日

2018年2月

スコーピングワークショップの実施

Kenya Forest Service(KFS)がこれまで実施してきた参加型森林管理計画(Participatory Forest Management Plan, PFMP)のプロセスをカウンティ(郡)政府に教えるために、昨年11月に持続的森林管理計画研修、12月にはエンブ郡とタイタタベタ郡の二つのパイロットカウンティ森林のコミュニティを対象にバラサという会議を開催してきました。(前回のプロジェクトニュース持続的森林管理に向けて(1)および(2)参照)

今回はバラサ会議(コミュニティ会議)を踏まえて、様々な関係者にPFMPを理解してもらうためのスコーピングワークショップをエンブ郡で2018年2月6日(火)に開催しました。これは、郡政府や地域のリーダーたちにPFMPを理解してもらい、そのプロセスを円滑に進めるためのものです。エンブ郡では、郡政府の職員の他、NEMA(国家環境管理庁)、KWS(ケニア野生動物公社)、County Commissioner、コミュニティのチーフ、コミニュティメンバー等30名ほどが出席しました。ワークショップでは、CADEPの概要、PFMPとCFA(Community Forest Association)の説明後、関係者がそれぞれの活動について報告し、関係者分析を行い、お互いの役割を認識しました。最後に今後の進め方を説明し、関係者を代表してDeputy County Commissionerが閉会の挨拶を行いました。

今後は、3月第3週にコミュニティのLocal Planning Teamメンバーを対象に研修を行い、具体的な森林管理計画へと進んでいく予定です。

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ワークショップの様子(エンブ郡)

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参加者全員で記念撮影

タイタタベタ郡については、2018年2月8日にエンブ郡と同様に関係者を集めたワークショップを開催しましたが、より多くの関係者が出席くださり、それぞれの活動等の報告が行われました。具体的には、タイタタベタワイルドライフフォーラム、KWS、郡政府(知事室、環境担当職員、農業担当職員他)、コミュニティのチーフ、Nature Kenya、CFAメンバーなど約35名が出席しました。タイタタベタ郡では、エンブ郡より森林保全に関する様々な問題点が提起され、意見交換が行われました。タイタタベタ郡はより乾燥が厳しいので、住民にとって森林の大切さがより身近に感じられるのかもしれません。

タイタタベタ郡については、今後5月中旬にコミュニティのLocal Planning Teamメンバーを対象に研修を行い、具体的な森林管理計画へと進んでいく予定です。

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ワークショップの様子(タイタタベタ郡)

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タイタタベタ郡の土地の状況