ラオス国では、人口の増加、農地の拡大、気候変動、違法伐採や密猟、さらには持続可能性を考慮しない資源開発等によって生物多様性や環境が脅威にさらされています。中でも、森林が受けてきた影響は大きく、1940年代には70%以上であった森林率は、2010年には約40%にまで低下しました。この急速な森林率の減少を受けて、ラオス政府は森林率70%の回復を目標とした「森林戦略2020」を策定するとともに、森林減少および劣化などに由来する温室効果ガスの排出を削減する仕組みであるREDD+(注)を有効な手段として、2008年以降、JICAをはじめとするドナーの支援を得ながら、その準備・実施に取り組んできました。そ…