メキシコは、高齢者人口の増加や生活習慣の変化に伴い、心疾患や糖尿病などの非感染性疾患(Non-communicable Diseases、以下「NCDs」と記す。)が死亡原因として感染性疾患を上回り、病院での5大死因のすべてがNCDsとなっている。非感染性疾患のうち虚血性心疾患の年齢調整死亡率は、経済協力開発機構(Organization for Economic Cooperation and Development、以下「OECD」と記す。)諸国の多くでは医療技術・サービスの改善により減少傾向にあるが、メキシコにおいて、未だ増加し続けているため(メキシコ:人口10,000対147)、同国で…