プロジェクトのPDM改定に向けミニッツへのサインがなされました

2017年12月13日

プロジェクト開始から2年半が経過した当プロジェクトでは、ちょうど折り返し地点になります。この間モンゴルにおける医師の卒後研修を取り巻く環境は、大きく変化しました。そこでプロジェクトの進捗を評価し、これからの方向性を定めるため、調査団によるPDM改定に向けた協議がなされました。

卒後研修における環境は、主に研修に関する規約が大臣令として発令されたこと、またそれに伴い、地方の病院でも研修が開始されることが大きな変化です。調査団は保健省・保健開発センター、またプロジェクトのモデル県であるオルホン県・ボルガン県の保健局・総合病院を視察し、調査を行いました(図1、2)。

調査に基づき、プロジェクトの活動として、研修病院が増加することに伴い業務が増えることが予想される保健開発センターの能力強化として、業務プロセスを改善する視点を加えること、研修を病院内で管理する研修管理部署をプロジェクトの受益者として追加すること、またモデル県における研修開始を支援するための体制を整備することなどが提案され、その内容が協議されました。

またPDMは、成果指標や活動を一部修正、追加することが提案され、モンゴル側とも共有し、協議しました。その後、ミニッツにサインされ、プロジェクト後半に向けた活動内容に合意がなされました(図3)。

残された期間、さらに成果を上げるために効果的な投入ができるように、カウンターパートたちと協議を重ね、迅速に実行に移していきたいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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図1.保健省でのヒアリングの様子

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図2.オルホン県地域診断治療センターでの調査の様子

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図3.Oyunchimeg保健省行政管理局局長・葦田竜也JICA本部人間開発部保健第4チーム課長による、ミニッツへのサイン