現地にて橋梁点検研修を実施しました

2023年2月8日

2022年10月10日、11日の両日、ANE,IPのカウンターパートへの橋梁点検研修を実施しました。橋梁点検は、適切な橋梁維持管理を実施していく上で、大事な業務の一つです。これまで、ANE,IPでは画一的な橋梁点検が為されておらず、それぞれの部局がばらばらに点検を行ってきました。そのため橋の健全度が異なり精度に問題が生じることから、今回、統一した点検マニュアルを整備していく予定です。特に損傷の種類、範囲、程度等の橋梁健全度を統一することで、点検結果にばらつきがなくなり誰でも同じ評価結果を得ることが出来るようになります。今回、カウンターパートと共に、現地の実橋を使用して、作成した健全度評価基準案を使用して点検を行い、検証を行いました。

対象橋梁は、GAZA州内のコンクリート桁橋を対象として1日目は、点検手法、損傷の種類と原因、損傷評価・健全度評価に関する新評価基準の説明を行い、2日目は現地橋梁を使用して実際の損傷基準を確認しました。

今後、この結果についてカウンターパートと議論を重ね、判りやすく判断しやすい健全度評価基準を確定しマニュアルに反映していく予定です。

【画像】

損傷原因についてカウンターパートへ説明するJICA専門家

【画像】

研修対象としたMacaretane橋(鉄筋コンクリート桁橋)

【画像】

損傷個所の種類原因について説明する専門家

【画像】

損傷個所を近接で目視調査するカウンターパート

【画像】

橋面上の床版コンクリートの損傷調査をおこなっているカウンターパート