性能準拠型航法(PBN)飛行方式設計短期専門家の派遣(第1/7回)

2015年7月31日

プロジェクトの成果2に掲げる「DCAのPBN飛行方式の導入・実施に係る能力が向上する」に関連する活動として、性能準拠型航法(PBN)飛行方式設計短期専門家(第1/7回)を派遣し、DCAの方式設計者に対するオン・ザ・ジョブ・トレーニングを開始しました。

これまで当プロジェクトや別途実施されたJICA無償資金協力において、DCAの飛行方式設計者に対する訓練を実施してきました。これまでに実施された訓練は基礎訓練に類するもので、飛行方式設計ソフトを用いた基本的な飛行方式の設計や性能準拠型航法(PBN)の基礎知識向上にかかる訓練でした。

今回、基礎訓練が終了したことから、ミャンマー国にある実際の空港に対して新飛行方式(性能準拠方航法:PBN)を実際に導入するためのオン・ザ・ジョブ・トレーニングを1年間をかけて実施するために短期専門家を派遣することとしました。短期専門家は適宜、活動の進捗に応じて派遣され、全7回派遣し、期間内に4つの空港に対するPBN飛行方式の導入を目指しています。

第1回派遣として、1ヶ月の活動を行い、カウンタパートの飛行方式設計ソフトの習熟度、設計に必要なデーター類の確認、パガン空港、ネピドー国際空港に対する概念設計に関する実務支援、国内線航空路の新規路線設置検討などにかかる指導、助言を行いました。

始めはこれまでの「訓練」から「実務」へと変わっていくことに戸惑っていたカウンタパートですが、短期専門家の活動(業務姿勢)などを通して、徐々に作業ペースをつかみ、熱のこもった活動となりました。今後もこの熱が冷めないよう、継続して支援を続けていきたいと考えています。