飛行方式設計者のための品質管理研修の実施

2015年7月31日

プロジェクトの成果2に掲げる「DCAのPBN飛行方式の導入・実施に係る能力が向上する」に関連する活動として、飛行方式設計者のための品質管理研修を実施しました。

飛行方式設計は、どの飛行方式設計者が設計しても成果品が一定以上の品質を確保するようにする必要があります。アウトプットの内容も、必要な情報、検討を経ていることを証明し十分な説明も必要です。そのためには、組織的なチェック体制の確立とチェックリスト、設計図書など統一した文書資料が欠かせません。設計作業においても品質管理手順に従って実施する必要があります。

ミャンマー国は、飛行方式設計を始めて間もなく、まだそのような品質管理体制が整っていません。そのため、プロジェクトでは、日本の航空局、飛行方式設計を実施している民間設計会社では、どのような組織体制、チェックリストを用いて品質管理を実現させているのかを理解してもらうため、3名のカウンタパート(管理職レベル)を7月13日〜7月22日にかけて日本に派遣しました。

研修では、飛行方式設計にかかる航空局の関係官署、飛行方式設計を受注している民間コンサルタントなどを訪問し、各種検査、手続きを担当している施設での業務内容、チェック体制などについて知識向上を行いました。カウンタパートは、日本の組織的なチェック体制、精査資料などを確認し、多くの組織、人員が絡むなかで、一定の品質を確保しながら方式が公示される一連の流れを学び、ミャンマー国と日本の実情を比較することにより、今後ミャンマーで改善するべき内容を把握していました。カウンタパートは、訓練は7日間でしたが、実に多くの内容を学ぶことができたと喜んでいました。

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研修の様子