短期専門家(CNS/ATMマスタープラン策定)派遣(ATM)

2015年9月3日

本プロジェクトの活動の一つである、衛星技術を使用した次世代航空保安システム(Communication, Navigation and Surveillance / Air Traffic Management(CNS/ATM)system)の導入計画を策定する「CNS/ATMマスタープラン策定」支援の短期専門家として、2015年8月9日から8月14日まで、国土交通省 航空局 航空交通管理センターの伊坂氏が派遣されました。DCAが作成したAir Traffic Management Center(ATMC)構想に関する長期CNS/ATMマスタープランを確認し、問題点の抽出と助言、早急な対応が必要な課題への提言をするための短期専門家です。

伊坂専門家は、ヤンゴン空港やヤンゴンArea Control Center(ACC)において、航空管制官による運用状況、ヤンゴン空港の気象部門やAeronautical Information Services(AIS)のシステムや処理内容について調査しました。

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ACCで調査する伊坂短期専門家

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AISで調査する伊坂短期専門家

伊坂専門家は、これまでにDCAが作成したAir Traffic Management Center(ATMC)に関するCNS/ATMマスタープランを確認し、日本の洋上Air Traffic Services(ATS)、Air traffic Flow Management(ATFM)、Air Space Management(ASM)の運用等の事例を紹介しました。

また、伊坂専門家は、ミャンマーのATCMについてセミナーを開催し、Collaborative Decision Making(CDM)、ATMシステム導入の際の機能の優先順位の検討、計画性等の重要性を説明しました。ATFMの基礎データとなるヤンゴンFlight Information Region(FIR)の交通流や量についての継続的なデータ収集と分析は、システム導入前から実施可能であり、その必要性などについて提言するとともに、タスクフォースメンバーと協議しました。

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タスクフォースメンバーに対しワークショップを行う伊坂短期専門家

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タスクフォースメンバーに対しワークショップを行う伊坂短期専門家

最終日には、これまで行ったワークショップや協議の内容に基づき、評価会の資料を作成し、DCAとプロジェクトの相互で確認しました。
今後は、今回の協議内容を踏まえて、ATMシステムの導入計画や、交通流量のデータ収集分析などの具体的な手法について、活発な議論や活動が期待されます。