短期専門家(CNS/ATMマスタープラン策定)派遣

2015年10月20日

本プロジェクトの活動の一つである、衛星技術を使用した次世代航空保安システム(Communication, Navigation and Surveillance / Air Traffic Management(CNS/ATM)system)の導入計画を策定する「CNS/ATMマスタープラン策定」支援の短期専門家として、2015年9月27日から10月2日まで国土交通省航空局管制技術課の大口氏が派遣されました。DCAが作成した最終的な長期CNS/ATMマスタープランを確認し、問題点の抽出と助言、早急に対応が必要な課題への提言を行うための専門家です。

大口短期専門家は、ヤンゴン空港やヤンゴンArea Control Center(ACC)において、CNSシステム及びAir Traffic Management Center(ATMC)の建設予定地等を調査するとともに、通信システムや監視システム等のカバレージ解析システムについての説明を受けました。

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機器室で調査する大口専門家

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説明を受ける大口専門家

大口専門家は、DCAが作成した長期マスタープランを確認し、システムの信頼性管理手法に関するワークショップを開催しました。また、早急な対応が必要な課題への提言として、CNS/ATMシステムの導入とAir Traffic Safety Electronics Personnel(ATSEP)の配置形態及び保守形態等の業務実施体制、日本の管制技術官業務のあり方を例としたワークショップ、DCAが策定したATMCの基本設計への助言・指導を行うためのワークショップも開催しました。更に、管制運用室の天井高についての設計概念、管制運用室と電子通信機器室との位置関係、拡張性のある通信線・電力線の経路確保の必要性、システム更新時の更新スペースの考慮等についてタスクフォースメンバーと協議しました。

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タスクフォースメンバー等に対しワークショップを行う大口短期専門家

最終日にはこれまで行ったワークショップや協議、現地視察(不具合が発生しているHigh Frequency(HF)送信所、受信所)の結果に基づき評価会の資料を作成し、DCAと確認しました。HF送信所、受信所の不具合に対しては引き続き協議し、具体的な解決策について、活発な議論や活動を実施する予定です。