短期専門家(CNS/ATMマスタープラン策定)派遣

2016年1月4日

本プロジェクトの活動の一つである、衛星技術を使用した次世代航空保安システム(Communication, Navigation and Surveillance / Air Traffic Management(CNS/ATM)system)の導入計画を策定する「CNS/ATMマスタープラン策定」支援の短期専門家として、2015年12月6日から12月11日まで国土交通省航空局航空情報センターの望月氏が派遣されました。
望月専門家は、DCA(Department of Civil Aviation)が作成しているAIM(Aeronautical Information Management)Development Planに対して、AIS(Aeronautical Information Service)からAIMへの移行後の人員配置計画、今後のAIM担当者への訓練体制等について確認し、問題点の抽出と助言、早急に対応が必要な課題への提言を行うための専門家です。

望月専門家は、ヤンゴン空港やヤンゴンArea Control Center(ACC)において、現状のシステムの運用状況の確認、AIS事務所におけるAISからAIMへの移行状況を確認しました。

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運用室で確認する望月短期専門家

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説明を受ける望月短期専門家

望月専門家は、AISの現状及びDCAが作成したAIM Development Planに関し、ISO(International Organization for Standardization)の認証取得により、DCAが品質管理において一定のレベルに達している一方で、改善計画を立ててPDCA(Plan, Do, Check and Action)サイクルを実施するまでは至っていない点を踏まえ、日本の事例を紹介するワークショップを開催しました。
DCAは、AISからAIMへの移行に伴い職員を増員していますが、将来的には、更なる増員や訓練マニュアルの作成が必要になる見込みです。この点を踏まえ、望月専門家は、日本の航空保安大学校での研修から航空情報センターでの資格取得までの流れ、及びICAO(International Civil Aviation Organization)が推進している訓練方針、業務分析に基づく教材作成の流れ、訓練資料等について説明しました。

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タスクフォースメンバー等に対しワークショップを行う望月短期専門家

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タスクフォースメンバー等に対しワークショップを行う望月短期専門家

最終日には、これまで行った視察やワークショップ、協議に基づいて望月専門家が作成した評価会の資料を、DCAとプロジェクトの双方で確認しました。現在の計画は、2016年末までのものであるため、今後は、2017年以降の短期、中期、長期計画について引き続き協議する予定です。