プロジェクト第3回合同調整委員会

2018年2月6日

2018年1月10日、保健スポーツ省にて第3回日本・ミャンマー合同調整委員会(Joint Coordinating Committee:JCC)を開催しました。本プロジェクトは開始より2年9カ月を経過しており、2017年度の成果を振り返るとともに、2019年9月のプロジェクト終了を見据えた議論がなされました。

まず、日本の6大学にて基礎医学の博士号取得を目指して奮闘中の長期研修員12名(ミャンマーの医科大学所属)に関し、彼等の研究の進捗状況を報告しました。国際学術誌に論文を投稿することが学位取得の条件ですが、既に投稿して受理された者、まだ研究続行中で2018年夏に投稿予定の者と様々であり、本プロジェクトではJICA国内センターと協力してモニタリング・支援を続けていきます。

また、ミャンマー帰国後に研究を継続できるよう、長期研修員を中心とした医科大学各学科の研究促進と研究指導能力向上のために競争的研究資金を供与する計画を提案し、出席者の了解を得ました。JCC議長である保健人材局長から、保健大臣は研究実施に意欲的であり本件も強い促進剤になるであろうと期待が述べられました。2018年春以降に提案書の募集を行います。

臨床系短期研修については、プロジェクト目標である「医科大学の研究・臨床技術・教育能力の向上」の先にある、上位目標「ミャンマーの医療の質の向上」の指標について議論しました。これはプロジェクト終了3年~5年後に成果を評価する指標で、2017年前半から6領域(病理診断、放射線診断、産婦人科超音波診断、内視鏡診断、及び救急医療と麻酔科)ごとに日本・ミャンマー合同で協議してきた結果をJCCで報告し了承されました。成果指標が明確になったことで、日本・ミャンマー双方がより一層連携を深めて質の向上を目指していくことが期待されます。

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日本側出席者

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ミャンマー4医科大学学長

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JCC出席者(中央DHRH局長)