ミャンマー連邦共和国(以下、「ミャンマー」という。)の農業セクターは、GDPの34.7%(2011〜12年度、農林畜産合計)、輸出の16.4%(同)、就業人口の61.2%(同)を占める重要産業である。また、ミャンマー農業セクターは高い開発ポテンシャルを持ち、耕地面積約1,225万ヘクタール(日本の2.7倍)、水資源年間1082立方キロメートル(日本の2.6倍)を有する(2011〜12年度、ミャンマー政府統計)。
しかし、ミャンマーでは低い灌漑率、低い生産性により農業開発のポテンシャルが生かされていない。ミャンマーの灌漑面積は、作付面積の15.9%(2012〜13年度、農業灌漑省統計)で…