活躍するワード保健委員

2016年6月10日

プロジェクト対象地域のエティ・オサ地方行政区は5つのワード(注)から構成されています。各ワードにはワード保健委員会が(WHC)が設立され、ワード内プライマリ・ヘルス・センター(PHC)の運営をモニターし必要に応じて助言することが期待された役割です。メンバーはコミュニティから選出された5名です。

プロジェクトはWHCの活動を活発化するよう支援を行っています。例えば、毎月のアクション・プラン会議の開催を支援しています。アクション・プラン会議では、5名のメンバーとPHCの施設長が、前回作成した四半期行動計画の達成状況を確認し、次の四半期の行動計画を作成します。支援開始当初は、専門家が議事進行の仕方など助言をしていましたが、現在では自分たちだけで円滑に協議を進めることが出来るようになりました。

この場では施設改善やコミュニティ保健向上のための様々なアイデアが出され、計画・目標の達成を目指していきます。例えば、毎月一度の施設周辺の清掃の実施、発電機稼働のためPHC利用者からガソリン代の徴収(20円程度/人)、掲示板設置を目的とした資金調達のための地域有力者への働きかけ等、素晴らしいアイデアが出され、実際に行動に移されています。

このようにWHCは、PHCの利用向上を目指して奮闘しており、PHCとコミュニティを繋ぐ重要な架け橋となっています。

(注)ナイジェリアの最小行政単位。

【画像】

アクション・プラン会議の様子