伝統的助産介助者(TBA)からの報告およびリファーラル強化のための技術専門部会継続決定

2018年11月8日

10月25日と26日にプロジェクト地区であるエティオサとラゴスメインランドにおいてそれぞれ最後の収集データ確認会議を実施し、11月8日には、これまでのプロジェクトの取り組みを締めくくる第7回技術専門部会(TWG)が開催されました。蓄積されたデータを使って、プライマリーヘルスケア庁のモニタリング評価課が分析を試み、結果を共有しました。データの質、およびTBAの産前ケア(ANC)受診者の定義の曖昧さなどの問題が確認されながらも、TBAからの報告とリファーラルシステムの標準型を作ったことに対して非常に感謝されました。TBAからの報告強化の取り組みは、2016年に終了した英国国際開発省(DFID)支援のプロジェクトにて行われたものの、標準型を作るまでには至らず、どの開発パートナーも引き継がなかったため、プロジェクトの功績は大きかったと言えます。まだ3つの行政地区でしかカバーしていない取り組みですので、州政府が自力で継続、さらに拡大していくことが重要となります。そのためには、州保健省、州プライマリーヘルスケア庁、伝統医療庁、TBA研修を実施している大学機関、TBAの代表、開発パートナーを含めた調整の枠組みを継続していくことが鍵となります。もともとは、標準システム開発のために作られたTWGでしたが、今後の調整役2名が新たに指名され、継続が約束されました。

【画像】TBAからの報告およびリファーラル強化のための調整メカニズム

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会議冒頭でプロジェクトの貢献を高く評価する州プライマリーヘルスケア庁医療サービス部長

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データ分析結果を発表するモニタリング評価課長

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ANC受診者の数え方を説明するTBA代表

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印刷された報告様式の説明をする大滝専門家