バンサモロ・人材リソースマッピングの始動

2014年7月28日

バンサモロ包括的能力向上プロジェクトでは、バンサモロ移行委員会をカウンターパートとし、2016年に予定されているバンサモロ新自治政府の設立に向けて、(1) 新自治政府の体制・制度構築、(2) バンサモロ地域の開発計画の策定、(3) 効果的な行政サービスの提供、(4) 行政官の人材育成を目的として、2013年7月から3年間の協力期間で実施中です。このたび日本から専門家を招き、新政府のための人材育成研修を計画する上で重要となる、バンサモロの潜在的なプロフェッショナル人材が、どの専門分野に、何人いるかを調べる、人材リソースマピングを行うことになりました。
一口に人材リソースマッピングと言っても、バンサモロの人材リストがあるわけではなく、全くゼロからのスタートでした。そのため、どのように人材の情報を集めるのか様々な関係者と議論するところから始まりました。その中でアイデアとして出てきたのは、バンサモロ政府に貢献する意思のあるプロフェッショナルが自ら登録できるようなウェブサイトを立ち上げること。バンサモロ地域各地で住民説明会を行い、登録サイトを数多くの人々に知らせて、ポスター、チラシを配布してもらいます。また、ラジオ放送を通じた登録呼びかけや、インターネットを利用できない人についても文書での受付を行っています。
2014年6月4日は、この人材リソースマッピングの開始の式典がコタバトで開催され、バンサモロ移行委員会のイクバル議長からも基調講演があり、インターネット上のバンサモロ・プロフェッショナル人材登録サイトでの登録が始まりました。現在は、バンサモロ各地での住民説明会を実施中で、2014年9月30日まで、プロフェッショナルの人材登録を行う予定です。