第3回RVT総会:加盟国13か国へ

2016年9月7日

2016年9月6日−7日

Réseau Vision Tokyo 2010(以下:RVT)は2010年1月12日から30日にJICAがNCGM(国立国際医療研究センター)と実施した課題別研修「仏語圏アフリカ保健人材管理」に参加した8カ国の帰国研修員が主体となり、課題解決に向けた取組の経験共有や技術交換、調査研究による知見の蓄積を通じて具体的な解決策を共に模索することを目的として2012年1月に設立された仏語圏アフリカ保健人材管理者のネットワークです。主なメンバーは加盟国保健省人材局長や人材局職員、州保健局人材課長から形成されています。

RVT総会は隔年で計画されており、第1回コンゴ民主共和国キンシャサ(2012年11月)、第2回セネガル国ダカール(2014年8月)に引き続き、今回、初めての仏語圏アフリカ諸国以外での開催となりました。今回は総会に先駆けて、若手職員(45歳未満)を対象とした、「仏語圏アフリカ保健人材管理・有識者協議」を8月22日から9月5日までNCGMと実施し、ネットワークへの新規参加者にネットワークのコンセプト、域内での加盟国人材局長およびフォーカルポイント、研修参加者と計12か国39名(およびJICA関係者、NCGM関係者)が国立医療研究センター5階大会議室にて、2日間の総会に参加しました。

初日のNCGM鎌田国際協力局局長およびJICAアフリカ部増田アフリカ第四課長の開会挨拶のあと、「2014年から2016年の活動報告」、「会計報告」やグッドプラクティスの共有として、「保健人材管理ソフトウェアiRHISのセネガルの事例紹介」、「2017年から2018年の活動案」、「役員選出」、ネットワークの新たな方向性を打ち出す「東京宣言」等が協議されました。今回、特質すべきは、JICAの技術協力期間後(2019年3月まで)のネットワーク存続にむけた協議が初めて行われたことでした。今回の総会まで、メンバーの会費徴収はなく、JICAの支援に100%依存してきたRVTですが、今後、メンバーシップフィーを徴収することや、他ドナーへの働きかけなどが、協議されました。今回の総会に先立ち、ガボン共和国と中央アフリカ共和国から新規加入の要請があり、現加盟国11か国の満場一致で、新規加盟が承認され、13か国のネットワークになりました。(以上)

文責:専門家(業務調整)岡安利治

【画像】

開会挨拶(前列左からコートジボワール保健省人材局長ディア氏、JICAアフリカ部増田課長、スカンデラRVT事務局長(セネガル国保健省人材局長兼務)、NCGM国際協力局鎌田局長)

【画像】

総会協議の様子

【画像】総会参加者集合写真