第1話:ワン、ツー、スリー、トュギャザ!

2010年2月2日

まだまだあまり知られていないシエラレオネの人たちの素顔、底力。紛争のイメージが今なお強く残るシエラレオネ。
そして、今。その国に赴任するということは仕事もし、生活もするということ。どこにいたって、それなりに大変なことはある。
それよりこのコラムからシエラレオネの人たちの前向きな姿、活躍する姿に焦点を当てて、ポジティブ光線を発射していきたい。

【写真】

イメージ写真(肉体労働のチカラはすごい)

2010年1月早々、JICAの専門家としてフリータウンで第1号の一軒家住まいが始まった。引っ越したばかりの家の整備はすることが沢山ある。これから乾季が進んで、停電が多くなるかもしれない。そこで、ジェネレーターの据付も大切な作業だ。

大家さんの協力で家の前の駐車場に運ばれたジェネレーター。ここから裏庭にあるジェネレーター小屋まで、きつい坂を登る。3つピークがある。
大家さんの使いが、ジェネレーターを運ぶために近所の人6人を呼んできてくれた。みんないい筋肉持ってるわー。

「ワン、ツー、スリー、トュギャザ!」の掛け声でみんながいっせいに重たいジェネレーターを押し始めた。正面の駐車場をズルズル引きずっている。おいおい大丈夫!?この調子じゃ、上まで運ぶのは無理だろう。
いよいよここからきつい上り坂が始まる。「ワン、ツー、スリー、トュギャザ!」の掛け声に力が入る。みんなの汗が滴り落ちる。ジェネレーターが一段上がるごとに、ウォー、と声を張り上げる。自分も気が付くと一緒に「ワン、ツー、スリー、トュギャザ!」と声を張り上げていた。
一段登るとみんなとハイタッチ。みんなの邪魔をし始めた。

そしてとうとう見事に頂上のジェネレーター小屋までジェネレーターが運ばれた。30分ほどの格闘だった。みんなありがとう!
シエラの人たちの底力を見せてもらった。その日から「ワン、ツー、スリー、トュギャザ!」のフレーズが頭から離れない、、、、。

終わり