第3話:平和だから灯りがある

2010年2月14日

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フリータウンの街中

フリータウンの街中をいつものように調達のために雑踏の中をまぎれ歩いている。用事が片付いたところで昼食の場所を探していたら、通りで雑貨を売っている男性から話しかけられた。
フリータウンの街中にいると、一人でいても退屈しない。すぐに誰かが話しかけてくる。

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昼間の風景

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夜景

彼は自分のことを話し始めた。「内戦当時はギニアに逃れていて、2002年に戻ってきたんだよ。内戦当時はフリータウンの街中も真っ暗だったよ。それが今じゃ電気が戻って、灯りがある。平和だから夜も明るいんだよ。灯りは平和の象徴さ。」と今の状況を喜んでいたのが印象的だった。
話によると1970年代から始まったBUNBNA発電所工事が途中内戦で中断し、昨年ようやく稼動し始めた。発電所の電気は現在フリータウンに供給されている。
確かに停電の回数は減ったようだ。以前から住んでいる自宅周辺の人に聞くと、「昨年8月頃から停電はずいぶん減ったよ」といっていた。
確かに自分も1月に一軒家に引っ越してから、今夜(2月14日)初めてジェネレーターを使い、この記事を書いている。家からの夜景はきれいで心をなごませてくれる。これが平和の象徴か〜。

シエラの開発は一歩一歩前進している。これからも平和な状況が続いて、一人でも多くの人の生活基盤が整っていくことを願う。
シエラのチカラここにあり。

終わり